──── ロー様と ────
[ 彼がこの星の名前を口にする事を躊躇ったとは思いもせず、簡単に紡いだ言葉。
これまではなかった少しの沈黙の意味も>>138
その後の彼の言葉の意味も私にはわからない。 ]
ロー、様のお知り合いの方もル・ウルタールのご出身でしたか。
……その方は、女性、なのですね。
[ 紹介したい、と言われたにしては曖昧な答え。
その方に会ってしまったら、紹介されてしまったら
私が奴隷だと知られてしまうかもしれない。
そう思ったから曖昧になってしまった。
既に気づかれているとも知らずに。
同時に彼の言葉に違和感を感じていた。
言葉ではうまく言い表せない、どこかモヤモヤした感覚。
その違和感の正体に気付けそうで気付けない。
ゆっくりと彼の言葉を思い返してみる。
そうしてようやく気付いた。
───まるで、この船の中にその女性がいるみたいだ。
はっと息を呑む。
この話を続けたくない。話題を変えたい。
彼には不審に思われてしまうだろうか。
二つ目の質問をしても良いかと尋ねたのは>>107
この時だったかもしれない。 ]