[最初に打った点から、掌程の球が現れる。それはゆるく持ちあがるように、空を駆け。続くように伸びるのは、黄金に輝く鎖。最後、男の足元の点も鎖へと変じれば、手袋の包む指が、鎖の端を握り。]舞台に火気を持ち込む悪い子は、さっさと降りてもらおうかね。[鎖を引き、球――錘から1メートルの部分を握りなおす。強い光を放つ鎖を鬼火へと振るえば、闇を切り裂く黄金に照らされ、足元に、 五つのジェムが落ちた。]