["幼馴染"の羅列する要素を一つ一つ指折り数えていた男だったけれど、やがて、口にされる決定的な文言>>190に対しては薄笑う口はそのまま、さあて、ね。なんて肩をすくめてみせた。]
――…俺は、間違いなくアンタが幼い頃から知っている"ヨアヒム"だよ。それだけは間違いないさ。
[自分が何を告解しようとしているのか、分からない。ただ、分からないなりに、口を突いて出るまま言葉を押し出した。]
――…ただ。
何時からか、覚えちゃいない。
渇いて渇いて渇いて渇いてどうしようもなくなった…ってだけ、で。
[ふいと目を逸らしたのは、何故だろう。
矢張り、男には分からなかった。]