[竜が近づけば、巨人はそれを捕えようと手を伸ばした。だが、動きの鈍い腕は掻い潜られ、鋭い爪を顔に受けて苦悶と怒りの声を上げる。攻城塔に詰め込まれたコボルトたちは震えながらも竜へ向けて弓を射るが、非力な矢では竜の鱗に一筋の傷もつけられないだろう。]