[浮かべた笑みはすぐさま冷酷なものへと変わった。ヴァルターの反応がどうだったにせよ、淡々と話し出す]
…ま、アンタの言うことは正しいよ。
実際生かしておくわけねぇよなァ。のこのこ出てきた占い師なんて邪魔くせぇ存在を。
真っ先に食っちまいてえに決まってる。
それを重々分かった上で出て来たってのは、
アンタにも一応村の役に立ちてえっていう良心があったってことなんだろうかね?
[一瞬、何食わぬ顔で火かき棒をディーターに投げた彼の姿が脳裏によぎった。先ほどまで笑顔だった男の表情は、獰猛なものへと変化する]