[盟主や老将のように、国を奪われた訳では無い。それでも自分を倒し、更生の機会を与えてくれたディーンに一生付いていくと決めたのだ。その為の、盾になるとも。あの森で誓った。] 奇遇だなァ。 儂も、お前さんを行かせてはならない理由があるのさ。[>>180 白銀に輝く鞘から、太刀が抜かれる。よく磨かれた剣に、剣士の精悍な顔が映る。まだ若い。しかし、強い意志をもった火を灯していた。] ――――……お前さん、名前は?[大振りの斧を構えながら、マーティンは剣士に尋ねた。]