…あ、ああ、ごめんなさい。
私が彼女に助けて貰ったお礼として、奢らせていただいたのです。
[最初は親子かそれに近い間柄だと考えたが、どう見ても年上のカサンドラが、少年に見えるエリオットに敬語を使っている。
それに…すっかりのぼせていて気づかなかったが、二人からは強い魔力の渦を感じる。
悪いモノ特有の気配は感じなかったので警戒はしないが、見た目で判断することなく丁寧に接する。]
カサンドラさんのこと、赦してあげてください。
[彼女は悪くない、とやんわり伝えつつ、自分より低い位置にある瞳に視線を合わせて頭を下げた。]