[その途中で、別の指揮取る声>>109を耳にする。記憶の蓋を抜けて蘇るのと同じ……ルームメイトの他に唯一、ふわふわの人形作りを見せたことのある相手の声だった。直接に顔を見ることは叶ったか。隊も、自分も、戦力的にも、精神的にも、限界が見えてきた。そこに好機と言ってよいのか、敵の追撃が緩む気配。>>118]……次で反転するぞ。全力で軍学校跡地まで戻る。[眼前の敵を振り払い駆け出した後の追撃は、なかった。>>119]