― 出迎え ―
[騎竜師たちが夕暮れ空に飛び立って間もなく]
『あー、いたーっ!
いましたーっ!』
[遠くない所から、裏返った声が響く。
そちらを振り返ったなら、翼広げる騎竜が三騎、飛んでくるのが目に入る。
先頭の騎竜は今回の引率役の教官。
その後ろには試験補佐のために同行していた精霊師の教官の姿もある。
先の声は、こちらが上げたものらしい]
『全員無事ですか、怪我は!?
もー、いきなり見えなくなるし、気配は掴めないしで心配しましたよお……』
[合流するなり、精霊師が早口に言い募る。
それにやれやれ、といわんばかりの視線を投げた後、教官は改めて若き騎竜師たちを見回して]