ジュード、頼みがある。このままここを出て行ってはくれないか。王宮から…この国から。[そうして彼の前へと手を差し出した。掌にあるのは銀のイトスギ、陽に繊細に輝くそれを彼へ差し出し。]白隼一頭と黄金一塊、さてどちらを選ぶ?…白隼は、王貴族にしか献上されないのだったね。[視線はベルフィ《白隼》へと向かう。ほんの短い間漂う視線は、再びその主へと戻り。]