[――白い猫が足元にやって来て、悪い知らせを告げた>>15のは丁度そのとき。顔を上げるともうヴィクトリアの姿は無かった。]
死人が出た。本当に、人狼の犠牲者が出たんだ…
[昨日までは、危険生物だのなんだのと言われても、正直実感が湧かなかった。
しかし今は違う。
自分たちは今、死と隣り合わせにある。
その実感をまざまざと突きつけられ、身震いがする思いだった。]
きゅうぅぅぅぅぅ〜
[――とは言え、腹が減ってはなんとやら。
食欲は生物の3大欲求の一つなのだと自分に言い訳しつつ、メインサロンの扉を開けた。
バーカウンターに目をやれば、先日自分が座っていた席に青い髪の青年>>172がいて、傍らの制服の男>>133と話し込んでいるようだった。何の話をしているのかまではわからなかったが、何やら緊迫した雰囲気であるのは察せられた。]
[メインサロンで誰にも声を掛けられる事が無ければ、
(ヴィクトリア…大丈夫かな…?)
貨物室の方をしばし見つめ、そのままサロンのレストランにはいって食事にすることだろう。*]