井家くん!! ……これ!![飛ばされた少年へ駆け寄る。 動けないでいる間、せめて用意しておこうと取り出したジェムを3つ、イェンスへ押し付けた。] ……ごめん、助けに行かなくて。 井家くんを巻き添えにしちゃいそうで……ううん、言い訳だね。ほんとごめん。[だがこの状況……というよりも最初に戻ったのは好都合。 これで魔法を使える。] 井家くん。[少年の耳元に口を寄せ、何事か囁いた。]