―深夜・村長の自宅―
[その夜。誰かに見つからないように宿を出て、ヴァルターの家を尋ねる。夜は家で占いをやっているという情報は先ほど耳にした>>96からだ。
彼の家まで着けば、力に任せて窓を壊し家の中に入り込む。もし彼がこちらの姿を見つければ、やあと白々しい笑顔で挨拶をした]
…こんばんは、ヴァルター村長。夜分遅くに申し訳ありませんね。
貴方の占いとやらがどんなものなのか、家には資料があるとお聞きしまして。
是非この目で確かめてみたいと思い、お尋ねさせて頂いた次第です。
――な、占い師さん?
[この状況に全くそぐわない笑顔――と、明らかに不穏な空気に、彼は何かを察しただろうか]