―― 第三エリア・通路 ――
[思い切り耳元で叫んでしまった。
ぽかり! と頭を殴られる。>>171
普段なら避けられたのかもしれないけれど、驚きと疲労のせいでどうにもよけきれなくて。]
痛てッ!
[文句を言ってやろうかと顔を上げれば、そこにあるのはやはり見覚えがある姿で、
痛みはすかんと飛んで行き、思うところを捲し立ててしまう。>>132
ついでに自分で自分の頭を打ったせいで、殴られた分の痛みはもうどうでもよくなってしまっていた。>>171
その拳骨すら、久しぶりのように懐かしく思えて]
あんたも相変わらずだなあ。
[などと、思ってしまうのである。]