人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

[そんな感じで、誰よりも懐いて。
けれど、時折、噛みつく事もあった。

一番酷かったのは、探検の途中。
少女が足を滑らせ、高所から落ちた時の事。
支えきれず一緒に落ちて、こちらを庇った少年が怪我をした時]

 ……おにぃのおばか!
 あたしは、ちょっとの事じゃ怪我とかしないのに、なんでそーゆー無茶するの!
 おにぃのそーゆーととこ、あたしはきらい!

[護ってもらえるのは嫌じゃない。
けれど、そればかりというのは嫌だから。
大丈夫よりも何よりも、口をついたのはそんな言葉。
涙目でうー、と唸る様子は仔犬さながらに見えたやも──というのはさておき]

(195) 2017/02/02(Thu) 10:17:37

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