[ 400年前に、ガルーの故郷、惑星カナンで
風土病を治療する為にガルー種を脳内に寄生させるという
危険すぎる人体実験の被験者になった男のもので。
寄生そのものは失敗したが
大人しく宿主と共生的だった、原初のガルーの影響も残す
宿主の体細胞には、ある特殊な変異が見られた。
通常の人間に移植すれば、長寿を齎すという。
後に、投与する者によっては、長寿だけでなく
人間離れした強靭さや、治癒力も得られる場合があると分かり。
母親の実家では、代々
その特殊な体細胞と合致する躰の持ち主
或いは…その細胞でなくては救えないような身体疾患を持つ者に
秘密裡に、その体細胞を投与し続けていた。 ]