―世界樹の上へ―
[蔦に手足を掛け、時々迂回しつつも上へ上へと進んでいく。
レオが精霊石の欠片から槍を取り出すのを目に収める。
小柄な体で、身の丈程の槍を振るうのだから感心してしまう。]
レオ、大丈夫ですか?
[太い枝に腰かけて、後ろを付いて来ている筈の彼女の様子を見る。
修練を積む中、休憩をしながら自分の事を話したりもした。
箱入り娘である事や、家族の事、集落の事。
池のほとりで邂逅した伯母には、時々修練を見て貰える事があるのだと。
そうして分かった事だが、彼女は自分よりも2つも年下らしい。
――年長者たる自分が確りしなければと思う。
少女が改めてそう決意を固める中、>>#24(5x1)]