[皆の様子を見て回っていると。そして「不安」と。
……こいつまでもか、と。皆がそれぞれの不安を抱えているのかという事を思い知りつつ。
叱るでも褒めるでもなく、淡々と答える]
そうかい……そりゃ大変だったな。
お疲れさんだな、ペーター。
[死体のことやゲルトの解釈は、穏やかに何度か頷いて聞く。
相手の緊張感くらいは伝わるので、どう答えれば怯えさせずに済むかという問いの、恐らく最も安全な解答をなぞっているに過ぎないわけだが。
荒れ狂う海に視線を向ければ]
………そう、だな。
………俺の見立てが間違ってなきゃ、あと3日……ってとこかな。
[嘘偽り無くそう答え。その問いの内容を推測して、一言付け足す]
……父ちゃんや母ちゃんに会えねえからって泣くんじゃねえぞ、坊主。
辛えのは解っけど、俺らもいっからよ。
[と。やっぱり子供扱いしてしまうのは癖のようで]