『俺からの卒業祝い。 あ、今回のはクッキーじゃない。』[卒業祝いはクッキーだったと思っていた為、改めて渡される紙袋を受け取り中身を取り出して、持ち上げ眺める。]へーぇ、レトにしちゃセンスが良いな。[手にすれば、高価そうな感じが伝わる。はめ込まれた、見覚えのある金色の石には目を細めた。貰ったばかりなのに、これは自分の物だとあたかも主張しているようで。つい軽口をたたいてしまったが、口元は嬉しそうに緩んでいた。]