[隣へ促されれば大人しく座って。
早かったですねの言葉には苦笑を返しただろう。>>193
煙草を吸いたいと言ったのは、眼前に輝く碧い星が見えても、
煙で涙が〜とか誤魔化すつもりの打算だ。]
いや、実はな。
夢で…死んだあとも、吸ってたんだよ。煙草。
[普段ならば小言の十や二十は返ってきそうなものだが、
今日は珍しくすんなりと許可が下りた。
…夢の中の騒動の影響だろうか、とぼんやり思う。]
――いいや。
俺は、お前が死ぬって時にも気付いてやれなかったし、
タイガを怪しんでたのに…間に合わなかった。
…悪かったな。
[ありがとう、と告られたら、少し決まりが悪くなって、
ダーフィトは先ほどとは反対に謝り文句を口にした。]