[そして、自分のことを信じられないといい、銃を捨てるミーネ。
レストランには、サヨナラと、銃が床に落ちた銃の音の響きだけが残る。
彼女の頬に、涙が流れていただろうか。
唇を噛みながら、その様子を黙って見つめる。己を失っているであろう彼女に、少しだけかつての面影を感じる。
やがて彼女が走り去ると、銃を拾い上げ、バッグへと詰め込んだ。]
……それでいい。いずれ気づくさ。
真実に辿り着いて、お前だけでも助かってくれ。
[痛いはずの頬は、ほんのり温かかった。多少なり血は出ているけれど、大したものではない。
それよりも、レストランを除く二つの影______]
そこで覗いているのは誰だ?