[名を、「カーク」を呼ぶ朗々たる声が耳を打つ。>>188視界の先、川の北辺を西へと疾駆する騎馬隊。橋に気を取られて見逃すところだった。] ──御意。[そう答えた瞬間、まがりなりにも背負っていた指揮権をチャールズに帰していた。間髪入れず、馬首を返す。]