……クッ……。
[しかし策士がいる。>>111
反論は思いつけど、今の自分の声では届かない者が多いどころか、反発を招くだけだと分かっている。
特にラムスドルフ隊の動揺を抑えるのは厳しいと思えて]
怯むな!相手は小勢だ!!
この程度でやられるほど生温い経験はしていないだろう!?
[自隊の者達を叱咤しつつ、接触する敵を払いのけながらジリジリと下がることしか出来なかった。力技のような形で徐々に乱戦から引いてゆくしかないため、有利のように見えても損耗は大きい。
振るう剣は朱にまみれ、肩口や二の腕には緋が滲んでゆく]