[ディーターの血を吐くような叫びあれを嘘だと思いたくない心があった>>179――信じたい。とカタリナと同じように。妹を喪った兄の兄を喪った妹の悲しみを。信じたいと(だがそれは本当に正しいのだろうか?)そして処刑先を決める投票の刻限は迫る――そう、確かにシスターのいう通り>>174決めねばならぬ。今日命を落とす誰かを] ……。[雪かきに出かけるオットーやら先程出て行ったディーターやカタリナ己は考える。今までの状況を整理し――そして、とある事実に気づいた]