[ 既に逃げ出したくなる気持ちで一杯だった。
重い足取りのまま、ベルガマスコ議員の眠るコクーンへ。
想像以上に安らかな表情に見えたものの罫線
目の当たりしたものはカシム少佐と違う意味で苦しみを覚えた。
自らをガルーではないと否定する感情>>2:198。
( ──まるで、僕じゃないか。)
何者かに洗脳されていたかのような──精神の錯乱。
( ──僕も、近い間にこうなるのか?)
そして……絶望>>2:343。
それ以降のことは理解出来なかった。
彼の信ずる者が何なのかは僕自身にもわからない。
──ただ。]
彼が暴力を>>2:456、闘争を嫌っていたこと>>2:458
形を変え権力争いという形で顕現したとはいえ
微かなれどその思いを感じ取れたからこそ、
僕は彼に協力をしようと思えたのだろう。
……彼は、人狼などではない。
普通の人間なのだから。]