……っ!?[ふと沈んだ物思いを破ったのは、先にも感じていた二つの気配。……もう一つ、通信から零れた意味不明の言語もあったりしたのは、余談として]……っとお![握っていた細工から手を離し、手綱を握る。ほぼ同時、褐色の翼が羽ばたいた。以心伝心、人の意は竜へ、竜の意は人へ。影という、あまねく存在に作用する属であるが故に叶う同化は、褐色を疾く、少年の友の許へと翔けさせる]……シュテルンっ![声に出しての呼びかけは、竜の咆哮と重なるもの]