[兵は甲板へと戻っていく。その背中に]迎えに来てくださいね?[声をかけてから、自分も急ぐ。これが船が出てしまったからくり。退艦なんてしたら、知りたい事は闇のまま。そしてそれを知る人物をも、退艦させる訳にはいかない。ならば、いっそ関係ないものまで巻き込んで残ればいい。そう思ったからの結果であった]