[差し出された、冷たさに赤らむ手にある血>>182。
困ったように動く視線と、何処か躊躇いがちのように
聴こえる口調に>>184、微かに眉を顰める]
霜焼けか…放っておいて、酷くなるのも心配だし、
ルゥ兄…あ、「先生」に言って、軟膏を貰うといい。
[霜焼けと言われ、皹も見えれば>>184、血の量が多いような…
と内心で首を傾げるも。後からは、何かと思考が繋がることもあるかもしれないが、今は少女が本当のこと以外を言う理由に、思い当たる節もないので、小さく頷いて。
一先ずはハンカチで、皹に触らぬよう、そっと血を拭おうとするに止め。ゲルトをまた呼び間違えれば、一瞬だけ気まずげに瞑目するも、少女の手を案じて薬を勧めた]