─ ツィーア体内 ─[延々続く回廊に、褒められたのと同じ核模型──ただし直径30倍はある──を天使の気配めがけて転がした頃。不意に上がった声>>192が壁を振動させた。双子?そういえば] 『嘘つきでライバル と言うたか』[嘘をついた覚えはツィーアにはない。実は人形の素体とあの双子は知り合いだったのかもしれないと思考。ならば嫌われていたのもやむなしか、と都合のいい解釈をした] 『あれらは王にばかり懐いた。 人形は嫌いだったのだな』