―― 霧がまだ晴れぬ中・上空 ――
[槍を持つ手に確かな手応えを感じた(>>186)
無表情の下に隠した感情は揺さぶられ、傷つけたはずの自分が切り刻まれるような感覚に襲われる。
気持ち悪い、目の前が揺らぐような気持ちをぐっと抑え。
強く少女を睨みつけた。
長槍は素早く何度も攻撃するのに向いていない、どうしたってその長さのせいで遅れが生じる事がある。
目の前にいる少女がこの一撃で落ちるなんて甘い予想は当然捨てていた。
追撃が来る事も分かっていた。
だが避けるには間に合わない、ならば。]
―――耐えろ!!
[コンラートの強い言葉に白竜の身体にぐっと力が入る。
回避はせず真っ向から氷竜の攻撃を受けた。]