― 市街地跡 ―
……大佐、通信を戻してください。
技官もこちらの手の内に戻りましたし。
本陣の方もかなり、らしいですから。
[この時伝えようとしていたのは、カレルの死について。
それから先、本陣が更に大混戦となり、予想を超えた事態となっていることまでは含まれていなかったが]
そちらとラムスドルフ隊が抜け切るまでは支えます。
それが今の私の役目でしょう。
[指示の通りに集まってから馬首を返して後備に入る。
右手の剣を構え、左手の銃は腰に戻した。
乱戦状況下で多数を相手するには、貴重な弾も入った、数もそう多くない魔法銃は使っていられない]
名目上、援軍ということで奪還隊よりは数がいます。
後背のご心配はなくお戻りを。