………[ やがて、彼女の声に応じてこたつの上に「なべ」とやらが置かれ、ぐつぐつと野菜や肉が煮込まれて、いい匂いをさせ始める。その匂いに釣られたのか、白猫が少女の膝に乗って顔を出し、愛らしい声で鳴き始めるのを>>179男は、ちょっと固まって、見つめていたが ]ん?む…?もしや、みかん、が欲しいのか?[ 明らかにこちらに円らな瞳を向けての甘い鳴き声が響けば>>182そおっとみかんの実を差し出してみる。実に小さな貴婦人相手は、巨大な王国との戦争よりも難しい。* ]