[花畑と水の加護、二重の力に護られた内で、人と魔の力がぶつかり合う。 聖魔剣の一閃を、己が身で受けたのは魔王としての矜持。 まるでかつての不覚を返すかのようにそれを受け切って、――しかしその先を、魔王は勇者へ委ねる心算であった。 『想い』が魔王の滅びを選ぶのならば、それもよかろうと。 けれど――]