人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


上級将校 サシャ

[ 不意にオプティモの港に停泊している船にシロウの妻はいるのだろうかと考える。
 無論彼女とは会った事がない。
 妊婦はそれなりの数を見てきたが、常に他人事にしか思えなかった。

 実を結ぶ事で初めて血は意味を為す。意味を為さない血はただ流れるだけだ。ただ、ただ流れ続ける。]

( 不条理……です。)

[ どれだけ身体を鍛えても、腸の奥まで鍛える事は不可能だった。
 月に一度、少しづつ作り上げたものを毀しながら、剥がれ落ちていく。
 十数年前から、一度たりとも馴れたことがなかった。それどころか年々酷くなっているような気すらしていた。

 本来の周期を外れたのは馬に乗ったからか、怪しげな菓子を口にしたからか、シュビトを発ってからの日々があまりに自分にとって目まぐるしいものであったからか。]

(193) 2015/03/13(Fri) 01:34:12

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