[そんな事を思っていたところで、普段会う事のない姿を見かけた。(意外だ、と言ったら失礼だろう。たかだか諜報者と一介の鷹匠が王宮内を彷徨く程度とは比べるべくもなく多忙な身の上であるのだろうから。)] …… オルブライト外務長官?[彼は今、周辺諸国に国が乗っ取られないよう、持ち得る限りの能力で以ってその対策に当たっている最中だったか。扨、何処から彼の目に入っていたかもいつから居たのかも、俺は知らないが。その場で一礼すれば、彼は一介の鷹匠にどんな顔をしただろう。]*