[狭い部屋の中、ヨアヒムとオットーと話しをしてアルビンはふと思った。こうして3人で揃うのは久しぶりだな、と。子供の頃は毎日の様に顔を突き合わせていたのに。
そうだ、オットーに負けそうになると勝負を中断したアルビンを他の子供とは違いオットーは仕方ないねと許したんだった。
ごめんと中々言えないアルビンだったが、雪玉をぶつけて「やーい、間抜けー!」と叫んでも怒らなかったオットー。今思えば相当変な奴だったな、と。今もボケているのは変わらず良いカモだと思っていた。
でもお人好しのオットーが自分は……、?]
そういえば、ヨアヒム。お前って子供の時に木登りや雪だるまの時どうしてたっけ。
[考え事が口からポロリ、と。そんな場合じゃないだろうと叱られてしまうだろうか。
オットーやアルビンが勝負してた時、ヨアヒムはどうしていたか。モリス爺さんに悪さをしようと誘った時、ヨアヒムは…。
けれども唐突にそんな事が気になって仕方なかったのだ。]