― 中庭 ―[なんとなく黒い影を追った先は、屋台周辺か、もしくはそこを少し離れた辺りか。 こちらも行き先を定めている訳ではなく、ふらふらと歩いて。 そんな時、目の前を透き通った何かが横切った] あっ。あれ![先程先輩が捕まえてくれた魔法生物と、それは似ていた。 水晶細工のコウモリみたいな。 危険なものではないにしろ、ココンやウンブラにちょっかい出されたらよくないし] ココン、ちょっと待っててね。 ――えいっ![ココンを傍らに待たせたまま、軽く踏み切って、ジャンプ]