皇后のお手製。 皆さんによろしく、だそうだ。 俺の分は別にあるから遠慮せず持って行け。[ロー・シェンが来るまで読んでいた手紙を示す。アレクトールがまだ皇太子の頃に異国から嫁いできた皇后は御齢ようやく15歳である。おままごとの域を出ていない夫婦だが、傍から見て睦まじいと呼べるくらいにはよく手紙をやりとりしている。]