人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】宮廷画家 ローレル

― 城内・庭園 ―

[  絵についての講釈を
  真面目に聞いているとは思わず、
  また聞かせるように丁寧に話すわけでもなく
  暫し画家が絵について話す声と、
  背後でがさごそと何か食べる音が調和していた。

  ローレルがその間振り向くことはなかった。
  音で気が散ることはなくとも、
  空の模様も風の流れも目を離せば変わってしまう。

  闖入者の正体について如何であれ、
  描きかけの絵から目を離してまで
  話に集中する相手とは思ってはいなかった。  ]


 『 画家も詩人も才あるだけではやっていけない。 』
 …ボクの養父の口癖でね。

 賢明な答え以外は選ばないように心がけているんだよ。


[  東屋の外に見える青い空。
  雲を描き加え、壁を這う蔦を描き加え、
  重ねて色を入れようかと言うところで――振り向いた。  ]

(193) 2017/04/19(Wed) 02:21:21

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