[思惑通り、彼女>>188は思考を止めた。こういう時は幼馴染ののんびりとした性質が有難い。
グラタンをスプーンで口に運びながら、手を伸ばす相手の姿をぼんやりと見やる。彼女と共にいると、幼い頃から何も変わっていないような錯覚すら覚えるが。それでも確実に、時は経過している]
ああ、最近会ってないな。
[そんな感慨が、彼らしくない言葉になって零れた。そのことが自分でも意外だったが、些細なことだ。感慨もきっとすぐに忘れる]
――――……。
[そして目に入るプディングを嬉しそうに頬張る姿。自分の分は、諦める覚悟をした方が良いかもしれない。
まあ良いか。ブッシュドノエルもある筈だし]