人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


騎士 ジークムント

[祈るような心地で伏せた睫は髪と同じ白銀。
頬に落ちた影が、ふと、何かの気配を感じ震えた。
目を開けて顔を気配のする方へと向ける。
そうして翠玉のような双眸に映り込むのは
翳りにありながらも咲き誇る白薔薇の如き存在。
誰かが居る事などあり得ないと思いながらも
目を奪われて声を発することも出来なかった。]


 ――…。


[幾許かの間の後、思い出したように息をのむ。
はたり、はたり、と、瞬きを繰り返し]


 貴方は、月の精霊か、それとも薔薇の化身か。


[しのぶ蔓から仄かに香る薔薇の気配にそんな言葉を投げかけた。*]

(193) 2014/02/17(Mon) 21:20:04

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