貴女と言う『個』が誠実さを持ち、我らのために力を尽してくれようとしていることは分かった。その想いに私も応えたいとは思う。だが、そのためには互いに『国』を動かすべく準備が必要なはずだ。[王女はイリカイの者を、私はシンシャの者を。それぞれがそれぞれの説得をし、交流を深め、信頼関係を得てから出なければ出来ぬと私は思う]実行するにしても、それは今ではない。ずっと先を見据えてのことになろう。