『そうですね、機械の調整はいくらでもできますが、使い手の調整は当人次第ですから』
[苦笑と共に零した言葉に入るのは、こんな突っ込み]
わかってるさ。
……無様な飛び方は、できないからな……しっかり、やってくよ。
『はいはい、と。
……それじゃ、システムとのシンクロテスト、開始していいですか?』
[突っ込みに笑って返すと技師は軽く肩を竦めた後、こう問いかけてくる]
ん、了解。
いつでもいいよ。
[問いに頷き、傍らに置いたメットを被る。
技師が下に降りるとコクピットハッチを閉じて、システムを一つずつ起動していった]