― 回想・ダンスホール ―
[>>190後頭部を支えた先、見上げる視線と重なれば。
抓って貰わずとも>>189、彼の揺れる睫毛の動きや瞼の微動で
これが現実である――という事がよく解る。]
…ふ、 団欒室に誰か来たら聞こえるかも知れないけど
[この部屋に防音設備などはない。
薄く開いた瞼を再び下げ、顔を傾けさせて角度を変えながら
腔内へと招き入れられた舌を奥へ進め、フェリクスのそれを舌先で突き。
互いに酒の芳香を纏った舌を絡めて、時折鼻頭を擦れ合わせ]
…………ん、
[彼の舌根を擽るように動かせば、ぬるついた感触。
紫黒色のベストの釦を外し、前を寛げさせてから
ベストをずらし、濃黄のシャツをはだけさせてゆく。
完全に開いたシャツの上から胸元に振れ、
掌全体で円を描くように愛撫しながら、彼の舌を軽く吸い上げた。]