[近づいてくる人影に気付いて顔を上げる。僅かに警戒も滲ませたが、片方が見知った顔だと分かると] ……アルビンさん![どうしてそんな恰好をしているんですか、と思わず口をついて出そうになったのを堪えて] 御無事で良かったです。 先刻は、すみませんでした。 恥ずかしながら、些か正気を失っていたようで――。[苦笑を交えながらそう告げて、もう一人の男性へ視線を] 初めまして。 ジャンと申します。[まずは名乗り、頭を下げた]