― 神域への門 ―ん、ああ。[疑問の声に、守護者はひとつ、息を吐く]あれが、神域への門……こちらとあちらの境界線、だ。鍵は確か、ここを護ってるヤツが持ってたはず……なんだが。[それらしきものの姿は見えない。その上、周囲からはひしひしと何者かの敵意が伝わってくる]……あー。中てられて暴走してるかも知れん、これ。[ぼやくような推測が紡がれるのと、複数の狼の遠吠えが響くのとは、ほぼ同時で]