[ふと、後ろから暖色の光が差した。]……ありがとう。[見ているだけではいられなかったらしく、子供は建材を拾ってきて、付近を照らす灯りを作ったらしい。教会で松明でも借りてくればよかったが、あの場で多くを望む事は出来なかった。瓦礫を避けているものの、その先から助けを求めるような声はせず。疲労と嫌な予感ばかりが積み重なっていく。]