―朝・宿屋の個室―
[8分間に渡る布団とエルフを挟んだ格闘の末、なんとかぬいぐるみを捕獲する]
ったく、面倒かけさせやがって。
[呆れ顔でぼやいたところで、聞こえてきた声]
ん?
ああ、そうだな…。
[昨日のあまり感情の起伏が見えなかったことを思い出しながら
こくり、と頷く。
不思議そうな顔で頬を揉みほぐす様子から、
やっぱり本人に自覚はないんだなと思い至る]
(たぶん、精神的に退行してるんじゃないかとは思うが)
[彼女の状態も、自分のこれと関わりがあるんだろうか?
なんてぼんやり思っていると]