[少年は時折不思議な夢を見る。
それは予知夢と呼ばれる類の夢。
これから起こるであろう出来事を、夢に見るのだ。
欠点として、その夢を自分の意思で見る事は出来ないのだけれど、旅の道中に少年――エレオノーレの見た夢によって危険を回避出来た事は幾度かあった。
勿論、それを偶然だと片付ける者も居たかもしれないが。
向けられる視線と言葉に眉を下げたが、エレオノーレはぎゅっと拳を握って顔を上げた。]
折角街に残らせて貰ったのに、本当にすみません…。
少し休んで、体の方は大分良くなったと…思います。
…あ、足手まといなのは、わかってます!
体力もないし、戦力にだってならないけど…囮や、きっと盾位には、なれます!
だから、僕も…一緒に行かせて下さい…お願いします!