[最初こそだが――アースガルドアレルギー持ちのテオドールにとって、彼の乗船経緯>>162はとてもよくないものだった、と言うべきだろうか。刺客だと知らなくても、第六感が“アースガルド臭がする”と決めつけてかかったものだから。
会うたびになんとも言えない険しい表情を浮かべて、一定の距離を保つ。
だけど、それもいつしかなくなって、今では涼しい顔で隣にも並ぶ。
テオドールの身に着けているバイザーだって、制作したのはハーランだったりするわけで。―悪いやつじゃない、とわかれば顔なんてすぐに治る。突拍子もなく何か出たときは―発作として諦めてもらう他ない。*]